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カテゴリー:屋久島の本

 今回の詩にまつわる話の中に「冬は鶏を飼っている者にとってイタチに頭を悩ませる季節であるということと、スーパーで安売りされている鶏卵のこと」が出てきます。

 

 この収録は今から20年以上前のものですが、「養鶏・鶏卵」という視点で現在を見てみると、数年前に現出した鳥インフルエンザは未だ完全に収束していないどころか、昨年2020年の秋から冬にかけては今までで一番多い殺処分数となったことや、つい先日元農林水産省の大臣だった政治家が鶏卵業者から賄賂を受け取っていた件で起訴されたことは「一部の政治家と金」や「それによってもたらされる既得権益」などには止まらない問題を内包していると思います。

三省さんがこの詩の最後に書いた「真実はこちら側にある」という言葉の意味を考え、その言葉を生きること自体が足元を照らす光になるのでしょう。